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- 6 放射線計測ガイド
- 6-2 放射線計測の基礎
- 6-2-1 放射線とは
- 6-2-1-1 α線
6-2-1-1 α線
- 1. α線
- 2. β線
- 3. 軌道電子捕獲
- 4. γ線
- 5. 自発核分裂
- 6. α線と物質との相互作用
- 7. β線と物質との相互作用
- 8. γ線と物質との相互作用
- 9. 中性子と物質との相互作用
- 10. 荷電粒子による核反応
- 11. 放射線の量と単位
22688Raは4.784MeV(94%)または4.602MeV(6%)のα線を放出して22286Rnに壊変する。
α壊変は主として重い原子核に見られる。親核種がAZⅩであるとき、α壊変では次式のように表される。
(2.1) |
α線では娘核は親核よりも質量数が4小さくなり、原子番号が2小さくなる。
壊変前の質量と、壊変後の質量(エネルギーも質量に換算して加えたもの)は必ず等しい。
従ってα線の運動エネルギーはただ一つに決まる。しかし娘核種Yが励起した状態になるときは、その分のエネルギーがα線の運動エネルギーから減る。22688Raからのα線のエネルギーが2種類あるのはこのためである。α線のエネルギーは核種によって異なるが、およそ4MeVから9MeVの範囲である。