1-6 システムエンジニアリング・ソフトウェア

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はしがき

 システムエンジニアリングは、システムの基本設計からハードウェアの設計、カスタマイズドソフトウェアの設計、現地調整、保守までの一連の作業を指す。本ガイドブックでシステムエンジニアリングと分類しているものは、これらのエンジニアリング業務を支援するシステムや製品である。

 一般的にシステムエンジニアリングは、以下に示すようにフェーズ分けられる。

システムエンジニアリングのフェーズ

  1. フィージビリティスタディ
     客先のニーズを探り、経済的、技術的、社会環境的な側面から、実現の可能性を総合的に検討する。
  2. 基本設計
     客先のニーズを統一化し、プラント建設に必要なデータを決定する。システムとして実施する項目を明確にする作業である。
  3. 詳細設計
     基本設計を元にプラントの建設に必要な図面、仕様書を詳細に設計する作業である。
  4. 調達・製作
     詳細設計に基づいた各種の機器をそれぞれ調達、製作および検査する工程である。
  5. 試運転・保守
     部分的な試験から始めてプラント全体の試験までを行う工程である。また、現地において試運転の結果をもとに、性能の検査、修正を行っていく作業である。

 実際には、各フェーズごとに対応するエンジニアリング支援製品が存在すると考えられるわけであるが、本編においては製品として提供する形態から分類し、システムエンジニアリングに関連した製品を以下の大きな項目を分けて紹介する。

  1. 基本設計
  2. パッケージソフトウェア
  3. カスタマイズドソフトウェア
  4. その他

 なお、エンジニアリング業務を支援するという意味では、文書作成ソフト、表計算ソフトなども広い意味では本編に含まれるとも考えられるが、本編では、あくまでもプロセス計測制御用途に使われるものに限定し、プロセス計測制御用以外にも用いられる汎用の製品については、触れないこととする。

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