1-5 計装パネル、補器類等

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はしがき

 工業計器は各種製造プロセスの運転管理を可能にするよう、機種的にも、機能的にもバラエティーに富んだ開発が行われてきている。それらの中でも主要なものは、もちろん発信器、受信計および操作端のメーンループを構成する機器であることに疑問の余地はないが、同時に、運転管理上クローズアップされる計装パネルや、計器使用面からなくてはならない補助機器類の重要性を無視するわけにはいかない。これらにからむ主な条件あるいは特徴を考えてみると次の通りである。

  1. どんな製造プロセスでも、単一の計器を独立で使用する機会はほとんどなく、多数の計器をお互いの関連のもとに使用するのが常である。そのためには計器の集約管理が必要となり、いろいろな計装パネルの開発が行われてきている。
  2. 多岐にわたる計装で、主要機器の補完的役割をする機器、プロセスラインと発信器の連結に関連して必要とする機器等、計装運転を円滑に行わせるための機器や工業計器本体の機能を確保するためのもの等種々の補助機器が必要とされ、開発されてきている。
  3. 工業計器は日夜連続的に作動し、所定の機能を発揮しなければならないが、一方、その使用されている環境条件は必ずしも良好とはいえず、性能に影響することがないとはいえない。そのため、定期的な保守やチェックが大切となり、保守用機器の備えつけが必要となる。
  4. プロセスを運転する際に、時に応じ、定常時以外の状態を把握したり、その特性を解析したいことが生ずる。これらに適した計測器類も広義の保守用機器として用意する必要がある。

 本編では、これらの補助的な機器の主なものにつき、下記の中分類にしたがい製品の掲載を行ったので、それぞれについて簡単な解説を行うこととする。

 5.1 計装パネル、操作盤
 5.2 計装用補助機器
 5.3 保守用機器

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