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- 6 放射線計測ガイド
- 6-5 放射線源と放射性輸送物
- 6-5-2 放射性輸送物
- 6-5-2-1 放射性輸送物の種類
6-5-2-1 放射性輸送物の種類
- 1. 放射性輸送物の種類
- 2. 放射性輸送物の技術基準
- 3. 収納限度
- 4. 標識(標札)と表示
放射性同位元素等が容器に収納され、または包装されたものを「放射性輸送物」という。
「放射性輸送物」は輸送中の安全性の見地からIP、L、A、B型に分類される。
(1) IP型輸送物
鉱石、廃棄物などの輸送物において、放射性濃度が低い放射性同位元素で危険の少ない低比放射性同位元素や、表面が汚染された物で危険性の少ない表面汚染物などが対象で、 IP-1型、IP-2型、IP-3型に分類される。
(2) L型輸送物
放射性同位元素の収納量が極めて少なく漏えい線量が規定の値を超えず、万一、輸送中に事故等にあっても危険性の低い輸送物。
(3) A型輸送物
放射性同位元素の収納量が中程度以下におさえられ、万一輸送中に事故等にあっても、放射性同位元素の飛散を防止し、遮蔽能力の低下を防ぐなどの規定条件を満足した輸送物。
(4) B型輸送物
放射性同位元素の収納量が大量で万一輸送中に非常に大きな事故等にあっても、遮蔽能力の低下を防ぐため極めて厳しい規定条件を満足した輸送物で、BM型とBU型がある。
放射線応用計測器は、その使用する放射性同位元素の量と線量率および輸送物の構造より、ほとんどのものがL型輸送物かA型輸送物に該当し、B型輸送物は極めてまれである。