2-1-2 温度センサ

 温度センサは、測定対象物にセンサを接触させ測定対象物とセンサを同一の温度として温度を測定する接触式と測定対象物から放射される熱エネルギーの強さから測定する非接触式に大別することができる。

2.1 接触式温度センサ

 接触式温度センサとしては、2種類の異なる材質の金属線の先端を接続し、その先端と他端の温度差によって熱起電力が発生する原理を利用して測定する熱電対や、金属の電気抵抗が温度に比例して増減する性質を利用して測定する測温抵抗体、金属の酸化物を焼結した素子で温度の変化で抵抗値が大きく変化する性質を利用して測定するサーミスタなどがある。また、異種金属をはり合わせてそれぞれの熱膨張率の違いによる形状の変化から温度を測定するバイメタル、感温部の熱膨張を圧力変化に変えて測定する充満式温度計などもある。

2.2 非接触式温度センサ

 非接触式温度センサは、測定対象物から放射される熱エネルギー放射をとらえ温度を測定計測するもので、放射温度計が代表的である。放射温度計の分類は、測定対象物により方式が異なる。広い波長帯域の熱エネルギーを測定する全放射温度計、比較的広い波長帯域の部分放射温度計、狭い波長帯域の単色放射温度計、および二つの狭い波長帯域における熱エネルギーの比から測定する2色放射温度計などがある。また、比較的広い面積の温度分布を測定することができる熱画像センサ(サーモグラフィなど)がある。

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