2-1 FAセンサ

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はしがき

 生産ラインの自動化・無人化を進め、工場のFA化を実現するにあたっては、生産ライン上の製品の状態を遂次確認することが必要不可欠である。そのためには、生産ラインにおけるそれぞれの作業に合ったセンサが必要となる。つまり温度や流量、圧力などを電気信号に変換したり、ライン上の情報を得るのである。これら各種センサからの情報を基に、FAシステムが機能している。その原理や構造については、プロセス用のそれと特に変わるところはない。ただプロセスオートメーションにおけるセンサはその大部分が温度、圧力、流量、液位などでカバーされるのに対し、FAにおけるセンサは生産ライン自動化のための周辺技術が広範囲なため、変位、速度、質量、振動、色、照度、欠陥、粗さ、形状、電気量、数量など様々なものが考えられる。最近の技術動向として、今までの高精度化・高信頼化・高性能化から、集積化・多機能化・知能化すなわちインテリジェント化が進む方向にある。特に高度な自動化を目的として繰り返し再現性の良い位置決めや姿勢の情報検出は、各種アクチュエータの進歩と相まって急速に発展している。

 ここではこれら、ディスクリート・プロセスにおいて、生産ライン自動化のために対象物が持っている情報の計測・検知・認識に使用される機器を全てFA用センサとして扱うことにした。
本章では、FAセンサを次のように分類してある。

 1.スイッチ
 2.温度センサ
 3.湿度センサ
 4.寸法・位置計測のセンサ
 5.荷重センサ
 6.圧力・差圧センサ
 7.流速・流量センサ
 8.速度・加速度センサ
 9.光・カラーセンサ
 10.画像センサ
 11.バーコードリーダ
 12. 電子タグ(RFID)

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