1-1-4-4 ディスプレースメント式レベル計
液中に浸したディスプレーサ（浮子）に働く浮力が液面の変化に応じて変化することを利用したもので、この浮力の変化を変位または力として取り出し、液位を検出する。そのため、ディスプレーサ自体は液位の変化ではほとんど動かず、液位の変化した分だけディスプレーサの液中にある体積が変化し、その結果、ディスプレーサに働く浮力が変化することになる。従って少なくとも測定レンジ以上の長さのディスプレーサが必要であり、測定レンジに応じてその大きさが決定される。
ディスプレーサの取り付けにはタンク内へ直接挿入する方式と、タンクとは別に外筒を設けてディスプレーサを挿入し、これをフランジ等によりタンクと結合する方式とがある。後者の場合は結合部に仕切弁があれば、保守等の面で取り外しが容易となる。いずれの場合にも、開放タンク、密閉タンクのどちらにも使用できる。
浮力の変化を検出する方式には、トルクチューブを使ってそのねじれ角で検出するものスプリングの伸び縮みにより検出するもの、力平衡式のものなどがある。比較的高温および高圧プロセスに使えるものも多く、現場指示、電気伝送、空気伝送、さらに現場調節計として一体になったものもある。
