令和３年度 経済産業省産業標準化事業表彰及びIECによる表彰において、新井氏（横河電機）及び島村氏（JEMIMA）が受賞されました。

令和３年度 経済産業省産業標準化事業表彰及びIECによる表彰において、産業技術環境局長表彰　奨励者表彰を横河電機株式会社 新井 直人氏が、また、IEC 1906賞をJEMIMA 島村 正彦氏がそれぞれ受賞されました。おめでとうございます。

表彰式は10月20日、都市センターホテルにて実施され、その模様はYouTubeで公開されました。

１．産業技術環境局長表彰　奨励者表彰受賞者　

新井　直人（あらい なおと） 氏
横河電機株式会社　マーケティング本部渉外・標準化戦略センター標準化戦略１部

＜主な功績＞

IEC/SC65A（工業用プロセス計測制御/システム一般）/MT61511（プロセス工業機能安全）のエキスパートや国内委員会幹事として、プラントのリスク低減達成の技術的根拠となるIEC 61511（機能安全ープロセス産業分野の安全計装システム）の改訂等において、プラントの安全計装システムの知見（製品開発、コンサルティング）を活かし、国内意見取りまとめとIEC 規格への日本意見の反映に貢献。またJIS 開発や講演等を通じ本規格の国内普及や、本規格が関与するプラント保安分野AI 信頼性評価ガイドライン策定への参画など活動の幅も広がり、今後さらなる貢献が期待される。

補足：　この表彰制度は、国際標準化機構（ISO）や国際電気標準会議（IEC）における国際標準策定や、国内規格（JIS）策定といった、標準化活動に優れた功績を有する方、組織を表彰するものです。産業技術環境局長表彰は、標準の策定や適合性評価活動に貢献し、今後とも継続的な活動が期待できる方に対する表彰です。

２．IEC 1906賞受賞者

島村　正彦（しまむら まさひこ） 氏
一般社団法人日本電気計測器工業会　製品技術グループ

＜主な功績＞

IEC/TC51 WG1（磁性部品、フェライト材　及び圧粉磁性材料）のエキスパートとして、パワーエレで欠せない磁性部品の小型低損失化に適した圧粉磁心に関する高周波大電力での磁心損失低減に向けた高精度な測定評価方法に関する規格IEC 63300（圧粉磁心の電磁気特性に関する測定方法）の作成において、高周波磁心損失の測定システムに関する知見（製品開発、コンサルティング）を活かし、JEMIMA電子測定器委員会、JABM（日本ボンド磁性材料協会）圧粉磁心規格標準化検討部会、電気学会調査専門委員会関係者への規格内容の説明会開催、意見徴収、を行い日本意見として取りまとめIEC 規格へ反映させることに貢献。本規格の回送試験の実施、関連する規格IEC 62044-3（軟磁性材料によるコアの測定方法 - パート3:高励起レベルでの磁気特性）の改正にプロジェクトリーダとして参画するなど、引き続き測定分野からの貢献が期待される。

補足：「IEC1906賞」は、IEC専門業務における最近の業績を対象として、電気・電子技術の標準化及びその関連活動に大きな貢献を果たしたと評価される個人に授与される賞です。